過去と現在が断絶している人には気づきはやってこない
●過去と現在が断絶している人間には気づきはやってこない
この「未来の自分への手紙」というエクササイズを発見した時に、ある精神科医の先生にこのエクササイズについて話しました。
「私はカウンセリングをしていて発見したんです。問題を持っていてなかなか人生の流れが変わらない人の多くが、過去の自分を裏切っているんです。ある時『こうしよう!』と強く決意して決めたことを、すぐに忘れてしまったり、『面倒くさいから』といった理由で止めてしまう。こうしたことをしていることで、過去の自分は現在の自分に対して怒っているんですね、
或いは悲しんでいる…。でもこの「未来の自分への手紙」を書いて、それを決まった時刻に読むと、過去の自分を裏切れなくなると思うんです」
こう彼に話すと、彼はこう答えました。
「全く君の言うとおりだ。私の専門は過食症や拒食症の患者の治療だが、彼らにとって、あるのは出来事だけなんだ。彼らはなぜ自分が食べてしまうのか、或いは自分が食べるのが嫌になってしまうのか、が分からないんだ。なぜならストーリーがないからなんだ。ストーリーがないと、つまり過去と現在が繋がっていないと、その症状が起こっている原因についての気づきが起きない。だから治らない」
自分の人生にストーリーがなかったら、気づきは起こりえません。
このエクササイズをやっていると、自分の人生が物語であることに気づくでしょう。
●時空に子宮を作る
さらにこのエクササイズを単独で毎日しばらく続けていると、時間の円環現象が起き始めます。
これは非常に不思議な感覚です。私が初めてこの未来の自分への手紙を書いた時、私はとても不思議な感覚に襲われました。
早朝に、夜の自分に手紙を書いて、夜になりました。定められていた時刻に手紙を開封して、朝の自分の思いを受け止めていると、私は朝の自分が自分を見つめているその視線を感じたのです。
過去の自分と今の自分が見詰め合う不可思議な時空の中に私はいました。
このエクササイズの狙いの一つは、時空の中に子宮を作ることにあります。
新しい自分が生まれるための子宮が、この手紙を書くことによって創造されるのです。
4日目が、この「七日間絶対運命転換プログラム」の分水嶺になります。3日目までは過去に向けられたエクササイズでした。つまり自分が今まで築いてきた資産を棚卸するような作業でした。
そして、しっかりと過去の中から未来の種になる素材を見つけ出し、しっかりとそれを意識の中で掴みとって、これから一本背負いします。
過去の襟首をつかむ。
最初の三日間で「すばらしさ」「おいしさ」「かけがえのなさ」という襟首をまとめてつかんでいるのです。そして、4日目にためを作ります。
そして5日目に投げる方向を見定めるのです。
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