そもそもブログって何?
最近、新聞や雑誌、インターネット上のニュースなどで「ブログ」という言葉をよく目にするようになりました。ここでは、ブログについての基礎知識を解説します。
■ ブログは簡単に作成できるホームページ
ブログとは、文章の入力だけで、簡単に作成・更新できるホームページのことです。「ブログ」は「WEBLOG」と言う言葉がもとになっていて、WEBLOGを略してBLOG(ブログ)と呼ぶようになりました。
WEBLOGはWEB(ウエブ)のLOG(記録)の事で、元々は大手のニュースサイトなどで掲載されている記事を紹介し、独自のコメントをつけたりするホームページのことでしたが、最近では、作成・更新が簡単で、最新記事から順に時系列に並び、「コメント」や「トラックバック」などの機能を持つホームページの事をブログと呼ぶようになっています。
■ ブログが爆発的に普及した理由
通常のホームページは、ホームページを作るための言語(HTMLやCSSなど)や、ホームページ作成ソフトを入手して、操作方法をマスターする必要があり、さらに作成したホームページをインターネットに公開(アップロード)する為のツールや知識が要求され、結局は一般ユーザーには敷居が高くなっています。
しかし、ブログは文章を入力するだけで済み、ホームページのデザイン・レイアウトをユーザーが考慮しなくても済む点が圧倒的な支持を得ました。
■ ブログの普及までの流れ
ブログの発祥は1990年代後半のアメリカです。当初は、一部の限られたユーザーのみがブログを運営していましたが、アメリカではブログを作成・更新する為のツール(Blogger)が登場し、急速に利用者が増えました。その後、2001年にはMovable Typeというブログツールが登場し、更に利用者が増えました。
非本では、2002年頃から流行の兆しを見せ、2003年にはニフティが会員向けにブログサービスのココログを開始したことをキッカケに数多くの無料ブログサービスが開始され、その後、爆発的に普及しました。
■ 通常のホームページより優れているブログの3つの強み
ブログには簡単にホームページが作成できる他にも、通常のホームページに比べ、次のような強みがあります。
1. 検索エンジンで上表示されやすい
ブログはもともと検索エンジンで上位に表示されやすくなっています。その為通常のホームページのように、HTMLタグを正しく組み込むというSEO(検索エンジン最適化)対策を行う必要がありません。ただし、検索エンジンで自分のブログを上位に表示されるようにする為には文章の書き方などが重要になります。
2. 簡単にデザインを変更できる
ブログでは、中の文章等はそのままで、デザインだけを簡単に変更する事が出来ます。ほとんどのブログでは何種類ものデザインが用意されていて、WEBブラウザの画面で好きなデザインを選ぶだけで、ブログのデザインを変更する事が出来ます。
3. 訪問者と意思の疎通が出来る
通常のホームページでは、掲示板を設置したり、レンタルフォームを設置したり、メールアドレスを公開したりしない限り読者とコミュニケーションを取る場所はありません。
しかし、ブログには各記事ごとに「コメント」と「トラックバック」という読者とコミュニケーションを取る機能があります。
■ ブログには更新情報を知らせる機能が使える
ブログが通常のホームページと異なる大きな特徴の一つに、「記事の更新の有無を外部に通知できる」と言う点があります。受動型のホームページに比べて、能動型のブログは、より集客力に優れていると言えます。ブログの更新情報の通知機能には次の2つがあります。
1. 登録サイトに知らせる機能
ブログにはPing送信という機能があります。Ping送信とは、自分のブログの更新状態を登録したサイト(Pingサーバー)に知らせる機能です。この機能を使うと、登録したサイトで新着記事として紹介されたり、データベースに登録されて検索の対象にもなります。この機能によって自分の記事を他の人に見てもらう機会が増えます。
なお、通常、ブログサービスを利用している場合は、あらかじめ国内の主なPingサーバーにPing送信を行うように設定されています。
2. 読者に更新を知らせる機能
ブログにはRSSという機能が組み込まれています。RSSは、WEBページの更新を自動で知らせる機能で、WEBページにアクセスしなくとも、RSSリーダーというツールを使うと更新したことやその内容が分ります。ただし、読者側でRSSリーダーをインストールし、更新をチェックするように設定してもらう必要があります。
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