何か充実しない日々を過ごしている貴方へ
●何か充実しない日々を過ごしているあなたへ―時空脱出法
この「未来の自分への手紙」には様々なバージョンがあります。未来の自分とアクセスすることにある程度慣れてきたら、次にご紹介する手紙の書き方を是非試してみて下さい。
皆さんも、どうも特にこれと言ってどうしてもやらなければならないことがなく、手持ち無沙汰の時があると思います。私もたまたまそんな状態に、2002年の六月のある日遭遇しました。そしてふと自分の中に「どうしたら今日という一日の残りの時間を有意義に悔いなく過ごせるだろう」という問いかけがやって来ました。その時私は閃いたのです。
今日の夜、寝る前の自分が、今からその時までの自分に対して「よくやったね」と言葉無き言葉で語りかけ、微笑みと共に見つめている…。そんな自分にどうしたら会えるのだろうか?
私は次の瞬間、その微笑んで今日一日の自分を見つめている未来の自分の眼差しと微笑みを感じました。
彼から見守られている、そんな感覚の中で、私はさらにその未来の自分に対しこう問い掛けました。
「どうしたらあなたに出会えるのでしょうか?」と。
すると即座に私の脳裏に「掃除」という言葉が浮かびました。
部屋の掃除は「そろそろしなくては…」とずっと思いながら、先延ばしにしていたことでした。
そしてその日私は、なぜか一生懸命掃除をしました。
なぜなら、「よくやったね」という未来の自分のねぎらいの言葉を聞きたかったからです。
あの慈愛に満ちた眼差しに触れたかったからです。
その晩は「未来の自分が自分自身を誉めてねぎらってくれている」そんな波動に包まれながら、床に就いたことを覚えています。
「どうも何か燃えない」とか「活動の焦点が見えない」といった不完全燃焼の状態にある時には、ぜひこの技法を使ってみて下さい。
そしてこれは実は「成仏」即ち「安らかに死ぬ」ための技法でもあるのです。
死に際して問われることとは何でしょうか?
色んな人の自分に対する評判や評価ではなく、自分自身が自分のこれまでの人生に対してどう思えるか?これが最も重要だと私は思うのです。
死ぬときに「お前はよくやったな」と自分の全人生に対して素直に誉めることができたなら、その人は安らかに死の世界に旅立っていけるでしょう。
そして、人は今日死ぬかもしれないのです。
今朝生まれ、夜死ぬ。一日一生。この積み重ねによって成立っているのが人生です。
毎朝この時空脱出法を実践するならば、毎晩寝る前に、「今日はお前、よくやったな」と思って眠ることができるようになるでしょう。
一日一日が成仏できたとしたら、本当に死ぬときにも成仏が初めて可能となります。これは是非ホスピスなどで取り入れて欲しい技法です。
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