願いとは問いかける事
●願いとは問いかけること さて
、私は「未来の自分への手紙」のさまざまな書き方を自分自身でも試み、またセミナーやカウンセリングの中でその書き方を指導してきました。この行為は、まさに未来の自分への出力行為であり、脳に全く新しい質の学習効果と活性効果をもたらしてくれます。
2002年の12 月1 日、未来の自分を意識していると、ふと私の中に次のような想いがやって来ました。
「願うということの本質にあるのは問いかけなのではないか」
私たちはよく、「願う」ということを「力んで念ずる」という風に捉えてしまいがちです。
しかし「何かを実現したい」という願いを持つことは、「それを実現するために自分は何をしたら良いのか」という問いを投げかけることではないか。なぜかそんな風に思えたのです。
そこで次に「では祈りとは何か?」と未来の自分に問い掛けてみました。すると「祈りとは、何かを実現することに対してこの身を捧げる決意と、その途中で例え倒れたとしても悔いはないという覚悟のことだ」という言葉が浮かびました。
祈願という言葉を解剖すると、上記の「祈り」と「願い」が一つになったものではないかと思えたのです。
しかし念願という言葉があるように、願うことと念ずることを勘違いしてしまうことは往々にしておこることだと思います。「問いかけ」の無い念は、それがどんな念であれ、直線的で攻撃的なエネルギーとなり、暴力的、破壊的な波動を生んでしまいます。
●未来の自分への問いかけが運命を変える
「問いかけ」とは、決して眉間に皺を寄らせて力むことではありません。
むしろ問いかけることと力むこととは、対極にある行為と言っても良いと思います。
私はこの気づきを、方向性を見出せないで行き詰まっている人の相談を受けている時に話しました。そして、未来が見えないで萎縮している彼を見ていて、その彼に対して、次のような言葉を投げかけました。
「問いかけがないから、力むんだよ。祈りがないから、焦るんだよ」
私はこの言葉を自分自身の座右の銘にして、先ほど紹介した2003年2月11 日のイベントの準備に取り組みました。
私自身がとても力みやすい、焦りやすい人間だからです。
ふと「あっ、力んでるな」と気づいた時は、「ああ、問いかけてないんだな」と思い、状況を打開できるような問いかけを見出そうとしたのです。
また「あっ、焦ってるな」と気づいた時は、「祈りがないんだな~」と思い、心の中で手を合わせ、決意と覚悟を新たにする毎日でした。
「未来の自分への手紙」それは「未来の自分への問いかけ」なのです。くつろぎの中で、未来の自分に問いを投げかけること。それも祈りと共に…。これこそが運命を変えるための最大の鍵ではないでしょうか。
それでは、下記のNEXTをクリックして下さい。BACKで戻ります。