検索エンジン対策(SEO)の手法(19)
■ 「ページスパム」とは何か
ページスパムとは、不正に検索エンジンでの検索順位を上げようとするページのことです。
ロボット型の検索エンジンは、そのページの評価を一定の法則にしたがって、機械的に行います。その為、その方法を研究して、ページを評価するプログラムがこのページはとても高い評価ができるという「勘違い」を起こさせるようにページを作ることで、本来ならそれほど高く評価出来るページではないにも関わらず、検索結果で上位に表示される「裏技」が、どうしても存在してしまいます。
その様な裏技を使って、検索エンジンでの上位表示を行っているページを「ページスパム」と呼びます。
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■ ページスパムによって、検索エンジンの評価方法も変化
検索エンジンは、クオリティの高い検索結果を表示させる為、常にこの様なページスパムを行為を監視して、不正を行うサイトが検索結果を乱さないようにしてきました。
分りやすい例として、<meta>タグがあります。<meta>タグを使ったキーワードの埋め込みは、以前はそれを重要視する検索エンジンが多く、検索エンジンも非常に重要だとされて来ました。
しかし、<meta>タグが画面に出ないのをいい事に、そのページとは全く関係のない人気のある検索キーワードを沢山埋め込んで、それらの検索結果に食い込んで来るページが増えてきました。その為、現在は<meta>タグは信用できない情報として、それぞれ重要視する検索エンジンはなくなってしまいました。
しかし、そう言った抜け道は他にも沢山存在し、悪用するサイトが後を立ちません。
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■ スパムと認定されるとどうなるのか
検索エンジンはページスパム対策として、<meta>タグのケースのように、評価の仕組みを変えるだけでなく、機械的に検出する仕組みを組み込んで機械的にスパムと分るものを排除したり、ページスパムを通報する仕組みを用意して、検索結果のクオリティを高めるように努力しています。
それでは、検索エンジンにページスパムの烙印を押された場合、そのページはどうなるのでしょうか。ページスパムを行っているページは少なくとも検索結果で上位に表示される事はなくなります。たちの悪いページであれば、検索結果から外されて、検索結果に決して現れなくなる事もあります。
せっかく検索エンジン対策として、上位に食い込もうとしていろいろな技を使ったにも関わらず、スパムと認定されてしまったら、全てが水の泡と消えてしまいます。
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■ SEOとスパムは紙一重
検索エンジンは「より質の高いページが上位に来る」事を目指しています。ところが、その評価をプログラム的に行っている為に、そのページの質が高く見えるように、ロボットを騙すテクニックを使ったり、他のページが上位に来る事を邪魔するなどの、「ずるい」行為を行っているとスパムと見なされます。
しかし、いわゆるSEOテクニックと呼ばれるものは、スパムと紙一重のかなり際どいものも多く存在します。
例えば、背景と同じ色で沢山のキーワードを埋め込むような方法は、最近では検索エンジンもチェックを行って、スパムと分類するようになって来ましたが、、背景に背景とは異なる単一の画像を貼り、その上に同じ色で文字を書いたりすれば、検索エンジンは画像を調べないので、それがスパムに認定される可能性はかなり低くなります。
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■ ホームページの質の向上を目指そう
しかし、そう言った検索エンジンを隙を突いたようなテクニックはいつまで有効であるのか分かりません。ある日検索エンジンがそれをスパムと認定し、突然検索結果から自分のページが消えてしまう、という事になりかねないのです。
また、検索エンジンは気付かなくても、誰かが通報してしまうかも知れません。
検索エンジンの動向に神経を研ぎ澄まし、スパムまがいのぎりぎりのテクニックを駆使して上位表示を狙い続けるというのも一つの方法かも知れませんが、そのエネルギーをホームページの質を高める事に費やし、正しい方法で上位を目指す方が遥かに建設的だと思います。
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